西鉄電車は、福岡天神から福岡県南部まで福岡県を縦断する「天神大牟田線」と福岡市東部エリアの「貝塚線」の2路線からなる。天神大牟田線は、福岡市の副都心ともいえる大橋、福岡県南部の中核都市である久留米を要し、貝塚線は福岡市東部のベッドタウンである香椎や千早を通っており、福岡に住む人々の通勤・通学の生活路線として日々利用されている。

また、西鉄沿線の周辺には、福岡の観光名所も多い。世界文化遺産・三井三池炭鉱がある大牟田や川下りやうなぎなどを楽しめる城下町・柳川、太宰府天満宮のある太宰府。
特に太宰府エリアは、新年号「令和」発祥の地として知られ全国的に話題となった。「即位礼正殿の儀」を記念して、坂本八幡宮の最寄り駅「都府楼前」に副名称「令和の里」と付け、新たな観光地として注目されている。

各観光地へは旅の気分を一層上げてくれる観光電車が運行。「旅人」「水都」に加え、2019年3月からは地域を味わう旅列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」が運行を開始した。インバウンドや県外からの観光客はもちろん、福岡に慣れ親しむ人々からも沿線の魅力を発見できると人気を博している。